AEDと突然死(1)

AEDの普及によって、突然死を減らすことができます。突然死とはどのような状態なのでしょうか。突然の意識不明となったとき、心臓はどのように作動しているのでしょうか。心臓の中では、電気のような刺激が渦を巻いて走っています。AEDの使用でよく出てくる言葉ですが、心室細動とよばれる現象です。この時、血流は完全にとまっています。そして、心室細動が起きてしまえば、なんと数分で死んでしまうといいます。しかし、この心室細動の時点で、AEDを使用して電気ショックを与えれば、多くは心臓の活動を取り戻せるのです。

突然死になってしまうのは、この心室細動の時点で何も手を施さなかった数分後です。心室細動とは心臓の動きが不規則になる不整脈といえばわかりやすいかもしれません。不整脈の中でも致死性の高い不整脈、心室筋がばらばらに収縮、弛緩し、心室全体は収縮しない状態で、血液を送り出すポンプ作用はなくなって、6秒で失神し、3分で脳死状態になるといわれています。脳死状態になってしまえばもう血流がありませんから、結果として死に至るのです。心室細動が原因と考えられる突然死のうち、通常に健康診断を受けている時は異常がない人がほとんどなのです。突然死は文字通り、予測可能でありますが、AEDを心室細動時に使えば突然死も防ぐことができるのです。