AEDの使用状況(2)

日本で、一般市民がAEDを使用できるようにという動きの背景には、アメリカ心臓協会がそう働きかけ続けたっという影響が大きいでしょう。2002年に高円宮憲仁親王がスポーツ活動中の心室細動により急逝したこともAED導入のきっかけになったいわれています。もちろん、このAEDは学校などへの導入を反対している団体もあるようです。これはAEDの使用前には心肺蘇生が必要であり、このやり方はかなり難しくある程度の訓練が必要だという理由によるものです。AEDにも製品によっては取扱い方や音声内容に多少の違いがあります。現状では、使用できるようになればいいということであって、AEDの設置や講習会実施の義務はありません。

しかもAEDというのは心臓が停止してしまったらその機能を果たすことが出来ません。AEDがその機能を発揮できるのは心室細動のある心臓のみです。つまり正常な心臓や、完全に停止している及び心房細動を起こしている心臓にはAEDの自動診断機能は除細動の必要なしの診断を下してしまうのです。このため、電気ショックは行われません。その際はもちろん、通常の心肺蘇生法等による救命処置を行うことになるわけです。今後は、若い世代からの反響や支持があり、この若い世代にどうやってAEDを知ってもらうか、そして、普及させるか、使用できるように訓練していくかが、全体的な使用状況にも影響してくるのではないかと思います。